連日、熱い戦いを繰り広げているリオパラリンピック。
障害のあるアスリートたちによる世界最高峰の大会で、エジプトの卓球選手が話題を呼んでいます。選手の名前はイブラヒム・ハマト選手、両腕がないパラアスリートです。
卓球イブラヒム・ハマトが凄い!
両腕のないエジプトの卓球選手、離れ業でリオ・パラリンピックを席巻 https://t.co/ogaJ5eNv8Q pic.twitter.com/Feo218jIUo
— AFPBB News スポーツ (@afpbb_spo) 2016年9月10日
エジプトのイブラヒム・ハマト選手(43)は、ラケットを口にくわえるプレースタイルです。サーブは、ボールを右足の指に挟んで放り上げ、口にくわえたラケットで打ちます。
ハマト選手は、試行錯誤をしながら、このスタイルにたどり着いたそうです。当初はラケットを脇に挟んでやってみるも、うまくいかず、口にくわえる独自のスタイルを確立。そこには、相当な努力があったことでしょう。
ハマト選手は10歳の時、列車にはねられて両腕を失い、13歳で卓球を始めたそうです。パラリンピック初出場を果たした今大会では、1次リーグで敗退しましたが、こんなコメントを残しています。
「エジプトからパラリンピックに出場し、強豪選手と対戦できて幸せだ。うれしすぎて、今の気持ちは表現できない」
次の動画は2014年のものですが、日本の水谷隼選手や世界トップクラスの選手とラリーをしています。また、ハマト選手を称賛するコメントが寄せられています。
動画のタイトル「Nothing is Impossible」にあるように、「不可能なことはない」とメッセージを発信しています。