今季限りで引退した巨人の鈴木尚広選手。走塁のスペシャリストとしてチームを支え、その走塁技術の高さから「神の足」と称されました。そんな、鈴木選手に迫りたいと思います。
プロフィール
名前 :鈴木 尚広(すずき たかひろ)
生年月日 :1978年4月27日
出身地 :福島県相馬市
身長 :180 cm
血液型 :A型
投球・打席:右投両打
ポジション:外野手、二塁手
選手歴
福島県立相馬高校
読売ジャイアンツ (1997 – 2016)
経歴
鈴木選手は、福島県立相馬高校から1996年のドラフト4位で読売ジャイアンツに入団します。プロ入り後しばらくは二軍暮らしが続きましたが、6年目の2002年、代走で一軍デビューを果たし、その後も俊足の外野手としてチームに貢献しました。
2008年に自己最多の30盗塁をマークし、この年、外野手部門でゴールデングラブ賞を受賞。2015年には、プロ入り19年目にして監督推薦でオールスターにも出場しました。2016年10月に引退を表明し、20年間の現役生活にピリオドを打ちました。
鈴木選手の持ち味は、球界トップクラスの俊足と盗塁技術。代走の切り札として、チームになくてはならない存在でした。通算228盗塁で、通算盗塁成功率は、200盗塁以上の選手で歴代1位の8割2分9厘1毛です。
実家は焼肉屋!尊敬する両親とは?
走塁のスペシャリストとして、試合途中からの出場が多かった鈴木選手ですが、試合開始7時間前に球場入りして、準備をしていたそうです。
準備を怠らず、継続する大切さは両親から学んだといいます。鈴木選手の両親は、福島県相馬市で精肉店と焼肉店「すずや」を経営。30年以上、盆も正月もなく、年中無休で働いてきたそうです。
そんな両親ですが、2015年に鈴木選手がオールスター初選出された試合を観戦するため、お店を休業。そのオールスターゲームでは、両親が見守る中、盗塁を成功させており、家族にとっても特別な日になったことと思います。
プロ入り5年目までは一軍出場がなく、ケガにも悩まされていた鈴木選手。当時、両親は手紙を送っていたらしく、父からは「辛抱した木にいつか必ず花が咲く」、「怠けず裏表なくやりなさい。誰かが必ず見ているから」というメッセージがしたためられていたそうです。鈴木選手にとって両親からの言葉は、心の支えになっていたことでしょう。
インスタグラムで引退報告も
鈴木選手は写真を投稿できるインスタグラムをしています。プライベートの様子や、チームメイトとの写真などがアップされていますが、何より、鈴木選手の爽やかな笑顔が印象的です。また、引退についても、自身のインスタグラムでも発表しました。
引退を残念に思うファンは多いと思いますが、今後の活躍を楽しみにしたいと思います。巨人一筋20年間の現役生活、お疲れ様でした。